「ある講師さんとの出会いでセラピスト人生が変わった」
そう話すのは目黒「Esthe Spa」の蘭華かなさん。
メンズエステが大好きだという彼女は、どのようにして「セラピストとしての自分」を見つけてきたのかを聞いてきました。
「東京で勝負してこい」。そう言われて単身飛び出してきた
── なぜメンズエステで働こうと思ったのですか？
蘭華かな：以前、別のところで働いていたとき、ある整体師さんに初めて働いたメンズエステのオーナーさんを紹介していただいたことがきっかけです。
埼玉のお店にいたんですけど、当時はキャバクラとメンズエステを掛け持ちしていました。
そしたら当時のオーナーさんやお客さまから「都内はすごい」と煽られたんです。当時の私はまだなにも知らなかったので、何がすごいんだろう？と(笑)
その後、オーナーさんに「東京で勝負してこい！」と言われたので、都内のメンズエステを探して勤務しました。
── 実際、東京はすごかったですか？
蘭華かな：メンズエステにおける魅せ方や手技も多くてすごかったですね。あと、特に感じたのは女性講師の多さ。これまで周りにはほとんどいなかったので衝撃を受けました。
私は男性整体師の講習しか受けてこなかったので、ほぐす・整える技術はあったと思います。ただ、それだけだとお客さまは満足しなかった。
セラピストTwitterを始めてすぐにお客さまはついたけど、「なんだこれ」と落胆されてしまった。そのときに、これじゃダメだと思ったんですよね。
そこでいろいろな女性講師さんの講習を受けてみようと思ったんです。
── なぜ“女性”講師だったんですか？
蘭華かな：ゴリゴリとほぐすことしかできなかったので、男性目線があまりわからなかったんです。お客さまが求めている健全のなかにあるエロス。これを知りたかった。
そこからはもう、必死で講習を重ねに重ねました。出会う講師の方々みなさん素晴らしい方ばかりで、技術の向上とともにメンズエステのことも好きになりました。
今思うと、これまで出会ってきたお客さま、店舗関係者さん、講師さん、セラピストさん。みなさんが私のことを成長させてくれたんだなって思います。
メンズエステは変態と変態の対決。テクニックを磨けばどんどん楽しくなる
── メンズエステの好きなところってどういうところですか？
蘭華かな：私は身体の開発のお手伝いをしている感覚でいるのですが、反応が薄い人が徐々に変わっていくのが楽しい。雰囲気も含めたそういうテクニックなどを今後も磨いていきたいです。
性的な行為ができないからこそ、ギリギリのテクニックを駆使していかないといけないのが面白いところだなって思います。
── メンズエステの難しい面でもありますよね。
蘭華かな：そうですね。でもだからこそ面白いです。
愛し合うためのイメージトレーニングのような面もあり、ときどき心理戦のような感じもします。そこが魅力でもありますよね。
私はメンズエステは変態と変態の対決だと思っています笑
── 笑
蘭華かな：お客さまもセラピストもギリギリを楽しむ遊びです。このギリギリを追求するのが、めちゃくちゃ楽しいんです！
メンズエステという業態がある限り、ずっとできると思いますし、ずっと続けたいですね。
誰に入ってもハズレなし！そういうお店になるようにしたい
── いろいろと熱い想いをお聞かせいただきありがとうございます。数あるメンズエステのなかで、Esthe Spaを選んだ理由はどういう点だったのですか？
蘭華かな：絶対に性的行為がないところ、講習が充実しているところ、店リピーターが多いところです。
セラピストとオーナーさんは内通しているので、性的な行為は絶対にないと思います。また、完全個室ですが、店舗型なので常に誰かの気配もしますし。
あと、最近では珍しいと思うのですが、ベテランセラピスト講師の研修をみっちり2時間受けてからでないとデビューできないんです。そのくらい研修には力を入れているので、いいお店だなと思います。
そして、店リピーターが多いところでしょうか。正直、誰に入ってもハズレはないと思います！
SNSでめちゃくちゃ目立つセラピストはいない。でも入ったら満足する。そんなお店になっています。これはオーナーさんの願いでもあるので、きちんと叶っていますね。
── ありがとうございます。正直、お金を稼ぎに来ている方がほとんどだと思うので「研修めんどくさいな」と思う方もいると思うんですよね。
蘭華かな：そうだと思います。ただ、研修がしっかりしている分、「楽して稼ぎたい」と考えている方は向かないです。
── そうですよね。ふるいにかけているのでいい人が集まりやすいとも言えますね。
あと、店舗型なので一人でゆっくりしたいという方も向いていないかと。逆に多くの女の子と会えて嬉しいと感じてくれたり、隣の声が聞こえても図々しくいられる方には向いていると思います笑
何度も泣いた。いま葛藤しているセラピストさんたちに安心して楽しんでほしい
── 将来、どんなセラピストになりたいですか？
蘭華かな：講師になりたいです。
今の自分があるのもこれまで出会った講師さんのおかげ。あと、以前在籍していたお店で新人講習をやってみたときに面白いと感じました。
いつまでもセラピスト一本だと限界がくると思うので、講師への道も視野に入れてやっています。
── 数多くの講師さんと会ってきたとのことですが、特に印象に残っている方はいますか？
蘭華かな：広瀬みかさんです！
広瀬さんは出会ったときから素敵な対応としっかりされた技術をお持ちでした。そのため、将来は広瀬さんのような講師になってみたいと思っています。
メンズエステを始めてから、性的な行為を求められすぎて嫌になった時期がありました。
そんなときに出会ったのが広瀬さんだったんです。そのとき、とても優しくしてくださったのと、自分がやりたい方向性などを示してくれました。
── 広瀬さんとの出会いが今のスタイルにつながっているんですか？
蘭華かな：はい、繋がっています！
教えていただいた技術は、ちょっと自分流にアレンジしすぎているので、次見てもらったら「かな〜！」って怒られそうですけど笑
── その言い方、想像つきます笑
蘭華かな：笑
私も昔は何度も泣きました。そんなとき、寄り添ってくれる方や相談に乗ってくれる方がいるのは大きいんですよね。そういうときにそばにいてあげられる講師になりたいです。
いま葛藤しているセラピストさんたちも、芽が出てくるまで安心して楽しんでもらいたいというのが私の願いです。
── 素敵な想いを語っていただき、ありがとうございました。
インタビューを終えて
蘭華さんは、ひとつひとつの行動に信念やストーリーがある方でした。
自身の心と身体に向き合い、人に向き合い、苦しみながらも他の人とは違う“自分らしさ”を確立されていました。
だからこそのあの施術スタイルなのだなと納得できたので、本当に素晴らしいお話を聞くことができました。
今後の講師としての活躍にも注目していきたいと思います。
インタビュイー：蘭華かな
蘭華かなさんが所属しているお店
Pickupメンズエステ
