「お客さまが楽しませてくれるから私も頑張れる」
“味わったことのないおもてなし”を追求し続けるBlack Paresa Ginza。そこで8年超務める桜井凛花さんはこう話す。なぜ一つのお店でセラピストを続けてこられたのか? その秘密に迫ります。
私ももっとできるようになりたい
── なぜセラピストになろうと思ったのですか?
桜井凛花:九州出身でそちらで過ごしていたのですが、当時からメンズエステの存在は知っていました。
その後上京し、東京でホステスをしていたときのお客さまに、メンズエステ経営をされている方がいて、「エステの資格も持ってるしやってみようかな?」くらいのノリでその方のお手伝いをすることになったのがきっかけです。はじめはただの興味本位でしたね。
── セラピストになって何年でしたっけ?
桜井凛花:もう8年になりますね。
── 興味本位で始めた割には長くないですか?笑
桜井凛花:そうですね(笑)
バイト感覚だったので、インターネットでトリートメントの情報を集めるくらいしかしていませんでした。でも、入ったお店は技術がないと恥ずかしかった。そのくらいレベルが高いお店だったんです。だから、自分ももっとできるようになりたいなと思ったんです。
ちなみに続く・続かないで言うと、昔から習い事などは長く続くので、興味本位で始めても好きなことを続けるのは得意なほうかもしれません(笑)
お礼メールをいただいたり、感涙しながら「ありがとう」と言われるとセラピスト冥利に尽きますね。
目標があるとプレッシャーは跳ねのけられる
── Black ParesaオーナーのFさんと一緒にやろうと思ったきっかけは何だったんですか?
桜井凛花:六本木や赤坂の違うお店で働いてみたいなと思ったのがきっかけです。
前のお店は1〜2年働いたのですが、Fさんが考えているメンズエステとは全くイメージが異なるものでした。
── と、言いますと?
桜井凛花:Fさんはこれまで体験したことのない極上なサービスを提供しようと考えていました。まさに“メンズエステでは味わったことのないおもてなし”を提供できる空間を作ろうと。その考えに私は賛同しました。
── なるほど。そこから一緒にやり始めたのですね。
桜井凛花:そうですね。Fさんは経営を、私は現場をやることになりました。
まずはホステス時代の自分のお客さまを呼んでみたんです。当時から5時間コースなど、長めの時間に対応し、トリートメントだけでなく、リラックスできる飲み物やケータリングもご準備させていただいていました。
── そのときからロングコースが多いのですね!
桜井凛花:はい、ありがたいことですよね。
そうこうしているうちにお客さまが順調に増えてきました。今となっては5〜6年ずっと指名してくださるお客さまもいます。
── なんと。それはすごい……。
桜井凛花:Fさんと一緒に「これまで体験したことのない極上なサービスを提供しよう」と頑張ってきたからですね。お客さまの期待以上のサービスを提供し続けたいと考えています。
── 確かに、部屋の内装やサービス内容からそれが伺えます。ただ、それを続けるのって正直プレッシャーじゃないですか? サービスレベルが上がれば上がるほど、お店にいらっしゃるセラピストさんにもプレッシャーがかかってるんじゃないかと。
桜井凛花:そうですね(笑)。確かに今在籍しているセラピストさんも同じかもしれません。
特に私の場合は立ち上げ当時のプレッシャーは半端なかったです。Fさんが求めるものが高かったので、それを実現しようと精一杯頑張りました。
「実現したいことがある」という気持ちは何にも勝りますね。
その結果、今となってはお客さまを一人の男性、私は一人の女性として向き合うことができ、トリートメント中も自然体でいられるようになりました。
お客さまと一緒に楽しむことでセラピスト生活は楽しくなる
── 桜井さんの話ではなく恐縮ですが、ここまでやると後輩セラピストさんの教育にも力を入れないとサービスの標準化が難しいと思うのですが、そのあたりはどうやっていますか?
桜井凛花:基礎的なことはもちろん教えますが、最後は“背中で見せる”しかないと思っています。エステの専門学校みたいな感じですかね(笑)
そのためには自分が一番勉強しないといけないし、自分が一番お客さまのことを考えないといけない。特に銀座は一流を知っているお客さまが多いので、対応するためには自分も一流のものを知っておかないといけません。トリートメントはできて当たり前ですが、それ以外の接遇マナーや気遣いなど、女性ならではの細かな対応など特に気を付けています。
なかなかツラいときもあるのですが、みんなが同じように努力し、「お客さまと一緒に楽しむことでセラピスト生活は楽しくなる」ということを実感してくれたら、それだけで嬉しいです。
── その思考、素敵ですね。
桜井凛花:当たり前のことだとは思うのですが、当たり前を行うのが難しいですもんね。
人材育成には妥協したくありません。だから、私も日々勉強です(笑)
自分にしかできないことを全力でする
── セラピストとして大切にしていることはありますか?
桜井凛花:「自分にしかできないことを全力でする」ことを大切にしています。
メンズエステも急激に増え、都内には多数のお店が点在しています。だからこそ、自分の価値やお店のブランドを大切にしないと淘汰されていく気がして。
だから、「自分にしかできないことはなんだろう」と常に考え、それをお客さまとの時間に落とし込んで実行していくというのは心がけていますね。
── ありがとうございました。
インタビューを終えて
一つのお店で長く働くということ、お客さまとの向き合い方、自分・お店のブランディングについて、様々な話を語っていただきました。
やはり目標があるというのは、何をするにも大切ですね。改めて、それに気づかせてくれました。
あと、桜井さんは見た目よりも気さくな方で、お写真のイメージとキャラが違いすぎて会うと驚くかもしれません(笑)
インタビュイー
桜井凛花 さん |
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桜井凛花さんが所属している店舗
Black Paresa(ブラックパリサ) | |
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エリア | 銀座 |
業種 | メンズエステ |
電話番号 | 080-3245-6277 |
営業時間 | 12:00〜翌2:00 |