全ての人間が「輝く」組織でありたい。Fantasistaが創り出す独自の世界観

これまでのメンズエステと一線を画する独自路線で、突如メンズエステ界に切り込んできたFantasista。今回はそんなFantasistaの「メンズエステにかける想い」を経営者であるAさんに語っていただきました。

「夢中になれる女性がいる日常」を創りたい

── なぜメンズエステを始めようと思ったのですか? きっかけを教えてください。

Aさん 「メンズエステの経営やってみない?」と知人から話をもらったのがきっかけでした。最初は「脱毛とか今さら飽和でしょ?」と勘違いしたほど「メンズエステ」の知識はありませんでした。

その後のリサーチで、業界がまだ整備されていない状態にあることや参入障壁の低さ、今後の業界発展の可能性が浮き彫りになり「やるなら今だな」という結論から仲間を集め、スタートに至りました。

── ありがとうございます。市場のリサーチから勝機を見出し、Fantasistaをオープンされたということですが、どういうお店を目指していますか?

Aさん “いつも頭の片隅にFantasista”というコンセプトを掲げ「夢中になれる女性がいる日常」を創造することに日々真剣にチャレンジしています。「好きな子がいるときって毎日が前向きになれるよね」というスタッフ間での会話がコンセプトにまで発展しました。

我々は「メンズエステ」というサービス業のなかで、表向きはアロマトリートメントを提供しているのですが、目には見えない裏側では「男性への活力」を創造しています。それは学生時代に好きな女の子と一緒に下校する約束をしたあのドキドキの放課後に近い感覚です。

「Fantasistaのおかげで毎日が楽しい」「〇〇ちゃんに次会うまで頑張れます」など、そんなポジティブなワードが自然とお客さまより発せられる店舗を目指しています。

── 素敵ですね! 日々を前向きに過ごすためにFantasistaがある、と。そんなFantasistaですが、他のお店と比べて良いと思うところはどこですか?

Aさん まだまだヨチヨチ歩きの店舗なので、自分の店舗だけで精一杯ですし、業界の横の繋がりがゼロで、他店さまのことが全くわからないのが正直なところです。

ただ、店舗の優位性を問われた際は「スタッフのスペック」と自信を持って言えます。8名の人間それぞれが自分のビジネスを抱えながらFantasistaの運営に携わっているので、各々のストロングポイントが良い形で表現できる領域を全うし、有益なブレストを重ねることで、無駄がなくスピーディーな行動が可能になります。

その結果、ユーザー・セラピスト・スタッフの三者ともに良い循環をもたらしていると思います。というか、そう信じたいです(笑)

採用基準は「全力で愛情を注ぎたくなる人間性」を持っているかどうか

── 「スタッフが優秀」ということを自信を持って言えることは素晴らしいことですね。より良い店舗作りにはお客さまやスタッフさんだけでなく、セラピストさんが必要不可欠だと思うのですが、セラピストさんを採用する際の基準などを教えてください。

Aさん 我々が考えるメンズエステというサービス業は「アロマトリートメントの技術」より「ホスピタリティ」の要素が圧倒的に重要だと考えています。“いつも頭の片隅にFantasista”というコンセプトに付随するように「夢中になれる女性がいる日常」を体現できるかどうかが一番の判断基準となります。

様々なサービス業が混在する東京で「メンズエステは決して安いサービスではない」ということを理解できない女性はどれだけ容姿淡麗でも当店では採用に至りません。

また「採用」をするのは簡単ですが、採用する側としてはその女性の生活を背負うという「責任」が生じます。セラピストもスタッフも一緒に仕事をする仲間となるわけですから、運営側としては店舗に関わる全ての人間に「愛情」を注ぎ、枯らすことなく「生活の向上」と「自己成長」を提供する必要があります。よって、その女性が「全力で愛情を注ぎたくなる人間性」かどうかも採用基準の一つです。

── なるほど。そうなってくると採用される側もなかなか厳しいですよね?

Aさん 採用率については、直近3ヶ月で42名の女性と面談させていただきましたが、実際に採用に至った女性は6名(14%)です。

── おぉ、かなり厳選して採用されてますね。少し話がズレますが「セラピスト」という職業を始めるにあたり、Aさんは何が重要だとお考えですか?

Aさん セラピストを始めるにあたって重要なことは「自分に自信を持つこと」もしくは「自分をもっと好きになること」だと私は考えます。自分の気持ちが満たされていないと人間は余裕が無くなるので、他人を癒すことはでき難いと思うんです。

自分のことをもっと好きになって、自分に自信を持ったコンディションでトリートメントするからこそ、そこにゆとりが生まれ、お客さまへの心身両面に与えるパフォーマンスを向上させることができるのではないでしょうか。

全ての人間が「輝く」組織でありたい

── 良いお店を作るには、採用だけでなく「定着」も重要だと思うのですが、セラピストさんとどのように向き合っていますか?

Aさん メンズエステは「プロデュース」という要素もあると思っています。

当たり前ですが一人ひとりが違う女性なので「どう表現すれば世の中に浸透しやすいのか?」「より輝きを放つのか?」を個人単位で考えます。具体的には、ウェブサイトの写真から始まり、プロフィールの文面やTwitterへの投稿。また、個人面談などによって「男性目線」を理解してもらったりと、方法は多岐に渡ります。

女性のプロモーション的な部分は、我々スタッフが主に行いますが、トリートメントにおいては、セラピスト同士で高め合い、互いに成長していきます。ありがたいことに当店には優秀なセラピストが多数おります。新人や中堅どころが、講師を担当するセラピストと自由に連絡を取り合い、必要とあらば何度でも講習を受けられる環境があるので意識が高い女性ほど自ずと育ちます。

── お互い高め合える環境があるのは良いですね。かなり組織化されているように感じます。一方で、人と人との距離感がマイナスに転じる場合もあるかと思いますが、そのあたりのケアはどうされていますか?

Aさん 距離感はその女性によってしっかりと棲み分けを行います。それぞれのタイプを見極め、そこに相性が良さそうなスタッフを配置しますし、男性が苦手そうなセラピストについては、同じ女性からアプローチをしてもらうこともあります。いかに業務上での無駄なストレスを省くかに注力しています。

また、評価についてはセラピストには未公開で8種類の査定基準を設けています。当然、熱を込めて仕事をしているセラピストとアルバイト感覚で取り組んでいるセラピストへの評価は異なります。

── これは一般的な企業と何も変わらないですね(笑)。もはや、あえて聞く必要もない気がしますが、Fantasistaで仕事をすることのメリットはどうお考えですか?

Aさん 店舗に関わる全ての人間が「輝く」組織でありたいと切に願っております。人生という長いスパンで考えると、Fantasistaとともに過ごす時間は有限かつ短いものです。しかし、その期間中にみんなが一丸となって戦うことに「価値」を感じてもらい、さらには自己成長を実感し、生活の向上や夢の実現にまで結び付けられるような存在となるように努めております。

「セラピスト」という仕事を引退し、次のステージに進むときには、結果を出すまでの過酷なプロセスすら楽しめるような人間性を植え付けられれば理想です。「高校球児が野球を通して人生を学ぶ」ようなイメージで「セラピストがメンズエステを通して楽しく稼ぐことを学ぶ」フィールドになればいいかなと(笑)

“Fantasistaらしさ”を持って様々な角度で啓蒙していく

── 最後に、メンズエステへの熱い想いをぶつけてください。

Aさん 業界2年の新参者ですし「メンズエステとは何ぞや?」みたいなものが自分のなかで確立していないのですが、おそらく数多あるサービス業のなかでも、認知度が低いにも関わらず、顧客に与える「幸福度」は高いという印象があります。より多くの方にこの素晴らしいサービスを体感していただくためにも、我々らしさのある施策を持って様々な角度で啓蒙していきたいと思います。

── ありがとうございました。

インタビューを終えて

様々な質問に対し、かなり熱く語ってくださったAさん。「Fantasistaはきっと素敵な組織や仕組みで運営されているんだろうな」というのがひしひしと伝わってきました。

“お客さまのため”に店舗に関わる全ての人間が輝く組織にしたいと語る姿に、私も思わず胸を打たれ、Fantasistaはもちろんのこと、Aさんのファンに(笑)

こんな熱い想いを持っている方がどんどん増えてきたら、メンズエステはもっともっと楽しくなってくるだろうなと思います。

インタビューを行った店舗

Fantasista(ファンタジスタ)
Fantasista(ファンタジスタ)
エリア恵比寿, 西新宿, 広尾
業種メンズエステ
電話番号080-9827-5835
営業時間12:00〜翌5:00