オンリーワンじゃなくてもいい。お客さまが3店舗行くとしたらその1つになりたい。Diona広瀬みかが考えるセラピストという職業

「この業界・セラピストという職業は楽しい」

柏「Diona」の広瀬みかさんはこう語る。最近はセラピストとしてだけでなく、講師としても活躍する広瀬さん。どのような姿勢で仕事に取り組んでいるのかをお聞きしました。

“絶対にやりたい”と強く思った

── メンズエステを知ったきっかけはなんですか?

広瀬みか:バレーボールをやっているので、時間に融通が利く仕事を探していたところ、メンズエステを見つけました。

どんなものか全く知らなかったのですが、自分がオイルトリートメントを受けて感動したので「私もこの感動を伝えられる人になりたい!」と思ったんですよね。

あと、単純に体を動かす仕事をしたかったというのもあります。

── 未経験から覚えるのは大変ではなかったですか?

広瀬みか:最初に働いたところは技術に厳しく、10時間以上は無給の研修でした(笑)

── なんと……。それは過酷ですね……。

広瀬みか:一つのことができるまで、何度も同じことをさせられました。「無理かも……」と思うこともありましたが、教えてくれた人の熱意と“絶対にやりたい”という気持ちが勝り、なんとか乗り越えることができました。

── 素敵です。その辛いときを乗り越えて今があるんですね。

広瀬みか:そうだよ〜。ヘラヘラしてるけど、いろいろあるんだからね!笑

お店が繁盛すれば自分を知ってもらえるチャンス

── Twitterをかなり活用されていますが、発信するにあたってなにか意識していることはありますか?

広瀬みか:Twitterは自分を知ってもらうためにやっています。だから完全に素を出していますね。

自分を無料で宣伝できる場だから、使わないと損だなと。でも、ただやるだけじゃなく、一つだけルールを決めていますが。

── ルールとは?

広瀬みか:同じ写真は使わない」ようにしています。あと、納得がいく写真が撮れるまで、何十回、何百回と撮り直しをしています。

── えっ!? それめちゃくちゃ大変じゃないですか?

広瀬みか:もちろん大変ですよ。でも、Twitter見てくれている人が応援してくれるから頑張れるんです。

実はTwitterは集客のために使っているわけではなく、「自分やお店を知ってもらうため」に使っていて。

フォロワーの方が来てくれなかったとしても、応援してくれたり、拡散してくれる。それだけで「広瀬みか」と「Diona」の認知度が上がるのでありがたいですよね。

── なるほど。Twitter苦手な方もいると思うんですが、なにかアドバイスはありますか?

広瀬みか:こういうのって「やれ」と言われてもやりたくないじゃないですか? だから、自分が「やろう」と思ったときにするのがベスト。自分を知ってもらうためにやるわけだから、やりたくないのにやっても仕方ないですよね。

── 仰る通りですね。

広瀬みか:あと、マイナス発言はしないほうがいい。個人のアカウントならまだしも、お店のアカウントはお店の看板を背負っているということを意識したほうがいいと思いますね。

あと、外への発信を行う以上、お客さまには自分に入ってほしい気持ちはよくわかります。でも、お店に来てもらうことが重要なんです。

お店を知ってもらって、お店のファンになってもらえれば、お客さまはお店内を循環してくれます。そこがチャンスです。

── ポジティブで素晴らしい考え方ですね。そして視座が高い。

広瀬みか:何事もポジティブに考えるようにしていますね。お店は敵じゃない。味方です。だから応援もするし、自分でできることもする。

やっぱりバレーボールをやってるからでしょうか。チームプレーの重要性などは理解しています。一人では勝てません。だから、みんなで勝つ状態を作ろうとしています。“お店が繁盛すれば自分を知ってもらえるチャンス”ということを意識していますね。

まぁ、最終的には「広瀬はここにいるからここに来い!」と言いたいんですけど(笑)

── (笑)

広瀬みか:ぶっちゃけ、お客さまのオンリーワンを目指す必要はないと考えています。お客さまが3店舗行くとしたら、その1つにさえ残れればいい。

お客さまも気分がありますからね。その気分に合わせて選んでもらえたらいいなと思います。

「トリートメントは楽しいもの」ということを伝えたい

── Dionaはいかがですか? 働きやすいですか?

広瀬みか:トリートメントが上手になりたいと向上心があるセラピストばかりです。みんなお客さまの体と向き合っています。トリートメントに対して妥協していないセラピストが多いなと感じています。

── 職人が集まっている感じですね。

広瀬みか:そうですね。オーナーは自分たちの技術を信じてくれているので、やりたいようにやらせてもらっています。方法に強要がなく、“自分のトリートメント”ができる。例えば、オイルも自分の好きなものを使わせてもらえますし。

研修制度も充実していて、未経験者だと8時間~10時間くらい研修をやっています。経験者でも希望があればそのくらい研修しますね。

自由度が高く、とても居心地がいいですよ。

── 素晴らしい環境ですね。広瀬さんは講師としても活躍されていますが、講師としてどういうことを意識していますか?

広瀬みか:一番は「トリートメントは楽しいものだよ!」ということを教えるようにしています。だから定型のものがあるわけではなく、オーダーメイドの講習をしています。

── なかなか大変そうですね。

広瀬みか:講習は楽しいものにしたいんです。でないと覚えないじゃないですか? だから講習の時間を「楽しく笑いのある時間」に変えられるように工夫しています。

あと、極論言うと“型”って覚えても意味がないと思っています。

── と、言いますと?

広瀬みか:セラピストさんによって、体型だったり筋力だったり、トリートメントを行う上での条件が変わってきます。つまり、型で覚えてしまうと「自分のモノ」にできない可能性があるんです。

だから、技術をしっかり自分のモノにできるよう、その人その人に合わせて講習内容を決めています。これがオーダーメイドである理由ですね。

「この業界は楽しい」と思ってもらいたい

── 最後にメンズエステ業界に思うことを聞かせてください。

広瀬みか:良いセラピスト(逸材)さんを大切にしたいですね。今後、この業界を引っ張っていく存在なので。

あと、現役のセラピストさんや将来のセラピストさんには、「この業界は楽しい」と思ってもらいたいです。私はそれに気づけたから、少しは力になれるかなと思って講師をはじめました。

今後は、もっと多くの方に「メンズエステってこういうものだよ」ということを伝えていきたい。ちょっとずつ進化し続ける自分を見てもらいたいです。

── ありがとうございました。

インタビューを終えて

自分のことやお店のことなど、フランクにいろいろと語ってくれた広瀬さん。セラピスト業・講師業に取り組む姿勢や考え方が素晴らしいです。

広瀬さんに講習を受けた方々は、みんな口を揃えて「楽しかった!」「今まで受けたものと違う!」と言うそうです。

メンズエステに対し、真摯に取り組み、考え続けているからこそ、今の地位を確立されたんだと思いました。

インタビュイー

広瀬みか

広瀬みか さん

広瀬みかさんが所属している店舗

Diona(ディオナ)
Diona(ディオナ)
エリア
業種メンズエステ
電話番号080-9680-3114
営業時間11:00〜Last